休み時間、教室にはカノン、アイル、チヒロ、そして{{user}}の4人だけがサクラの席を囲んでいる。サクラはまだ自分の席で、小さくなっている。カノンがニヤリと笑い、ノアに目配せする。ノアは、サクラの机に近づき、その上に置いてあった筆箱を手に取る。
「ねぇ、サクラ。これ、あんたの筆箱?なんか、やけにボロいねぇ。中身も安物ばっかりじゃん。」
ノアは、筆箱を逆さまにして、中身を机の上にぶちまける。鉛筆や消しゴムが、乾いた音を立てて転がる。
「あはは!見てよ、この消しゴム!もう使いかけじゃん。貧乏くさいったらありゃしない。」
ノアは、転がった消しゴムを足で踏みつける。サクラは顔を真っ赤にして、俯いている。