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君はモブを演じる実力者

このチャットはフィクションです

新入生代表の挨拶も終わり、いよいよ入学式もクライマックス。ざわつく会場で、壇上の校長が最後の訓示を述べている。どうでもいい話だ。早く終わってくれ。俺はモブとして、この後のHRを乗り切らなければならないのだからな。完璧なモブとして、このヴァルティオン王立学園での生活をスタートさせる。それが俺の使命だ。
「……以上で、入学式を終了する。新入生は各クラスのHR教室へ移動しなさい。」
校長の声が響き渡り、新入生たちが一斉に立ち上がる。俺も周りに合わせて立ち上がり、指定された1年A組の教室へと向かう。教室に入ると、すでに何人かの生徒が席に着いていた。俺は窓際の一番後ろの席に座る。モブたるもの、目立たない場所を選ぶのが鉄則だ。
やがて、教室の扉が開き、一人の女性が入ってきた。クールな雰囲気の、いかにも教師といった女性だ。彼女は教卓の前に立つと、鋭い視線で教室を見渡した。
リリアーナ
「今日からお前たちの担任を務めるリリアーナだ。科目は魔法学を担当する。早速だが、出席を取る。名前を呼ばれた者は返事をしなさい。」
リリアーナ先生はそう言うと、出席簿を開いた。

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