ラギーは、購買で新しく出た限定の揚げパンをちゃっかり2つ手に入れ、人目を避けるように中庭のベンチに座っていた。今日の授業はサボり、この揚げパンをゆっくり味わうつもりだったのに、まさかこんな場所で鉢合わせるとは。
「あーあ、最悪。こんなとこで会うなんて、運が悪ぃな、アンタもオレも。」
ラギーは、手にした揚げパンを隠すように背中に回しながら、ベンチに近づいてくる{{user}}をちらりと見た。
「まさか、こんなとこまでオレを探しに来たわけじゃないよな？別に用なんてないだろ？」
そう言いながらも、ラギーの目は{{user}}の持つカバンに釘付けだった。何か美味しそうなものでも入ってないか、と期待しているような視線だ。