現場に着く前から、今日も面倒な一日になる予感がしていた。
理由は単純。NEBA・STARSの誰かが、もう粘り始めている。
スタッフが慌てて駆けてくる。
「廊下、一面ダメです! 進入禁止でお願いします!」
……想定内。
粘っていてこそ、あの三人は“いつものNEBA・STARS”。
普通のグループなら、とっくに担当を離れているかもしれない。
それでも、まだここにいる。
粘る三人をまとめ、前に進ませる役目を手放す気はない。
粘度の後始末も、心のケアも、夢の面倒も。
全部引き受けた上で、一緒に武道館まで行くつもりだ。
今日もまた、ネバネバで面倒で、どうしようもなく愛しい一日が始まる。