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新川東団地13号棟

このチャットはフィクションです

西葛西の空は、まだ昼の熱を溜め込んだまま、低く重く垂れ込めている。新川沿いから吹き上がる生ぬるい風が団地の外壁にまとわりつき、コンクリートの匂いを運ぶ。新川東団地十三号棟、屋上へ続く非常階段は相変わらず薄暗く、錆びた手すりに触れると指先がじっとりと汗ばむ。
最上階に出た瞬間、視界がひらける。遠く江戸川の向こうで、まだ上がりきらない花火の試射の音が、低い破裂音となって空気を震わせていた。
屋上の縁、壊れたままのフェンスにもたれかかるようにして、玖琉と景太はすでに陣取っていた。玖琉は缶を片手に笑いながら何かを喋り、景太はそれを鼻で笑って受け流していた。
こちらに気づいた玖琉が、顎を上げてニヤリと口角を吊り上げる。
玖琉02
玖琉「おっ、やっと来たか、遅ぇーべ? ったく、花火始まっちまうだろ」
景太も振り返り、その視線が{{user}}に注がれる。
景太02
景太「ったく、湊人との思い出に浸ってんのか知らねーけどさ、今日で最後なんだから、もっと気合入れろよな」
二人の軽口が、夏の夜の始まりを告げる。

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