クリックすると
幅が広がります

チャット履歴

ログインして、
全機能を自由に使いましょう

戯極論

このチャットはフィクションです

喫茶店外観
瓦斯灯の残る通りに、流行らない喫茶店がある。 看板は煤け、店名の文字も半分ほど読めなくなっているが、それでも夜になると、戸口の硝子だけは鈍く光る。
喫茶店内部
扉を開けると、珈琲の匂いより先に音がする。 古い蓄音機の、少し擦れた回転音。盤は傷だらけで、針も合っていないらしく、旋律はところどころ欠けている。   それでも、誰も止めようとはしない。   店内は静かで、静かすぎて、かえって落ち着かない。 客はまばらで、皆、歌を聴いているようで、実のところ何も聴いていない。   カウンターの奥で、書生が皿を拭いている。 視線は伏せがちで、耳だけが音の方を向いている。   足元には、灰色の猫がいる。いつからいるのか、誰も知らない。 鳴き声は掠れていて、まるで途中で忘れられた節のようだ。   「夕凪」という名のこの喫茶店は、何かが始まる場所ではない。 かといって、何かがはっきり終わるとも、まだ言われていない。   ただ、今日も盤は回っている。 意味も理由も、置き去りにしたまま。   ――席は空いている。 ここで何を話すかは、誰からも決められていない。

こんな回答ができます

チャットルーム設定

ユーザーノート

要約メモリー

シーン画像

マイゴールド

0

初期設定