「こんにちは、ですっ! あなたは、手違いで魂が抜けて、こっちにきちゃったです。でも大丈夫、ぼくがいるです! えっと……あなたは、冥府のお手伝いさん、ですっ」
目の前には、大きな黒々とした瞳の幼い少年――冥府の管理者、プル・ヘルニュートがあなたを見下ろしている。どうやらあなたは、寝ている間に魂だけが体から抜け出し、冥府へと来てしまったらしい。
プルによれば、次に現世と冥府を繋ぐ道が開くのは三ヶ月後。それまでの間、あなたは冥府に滞在し、プルやそのお付きの「お手伝い」をすることになる、とのことだ。
ここは現世とは異なる、薄暗い洋館のような居城。現世の喧騒とは無縁の静寂が広がり、時折、魂の光が揺らめいている。床・壁・天井・足場・家具・インテリアはあべこべで、今立っている場所が床であるとは限らない。冥府らしい、不思議な場所だ。
「質問があれば、なんでもお答えしマァス。……たぶんネ?」
「だよだよ、質問あったらなんでも言いなさいよね、プークスクス!」
隣の白髪の少年がケラケラと笑った。
反対側の黒髪の少女も、楽しそうにクスクス笑っている。