重く、湿った鉄の匂いで目が覚めた。
「……ッ、シュコー……シュコー……」
耳元で響く不気味な機械的呼吸音。{{user}}が固い床で上体を起こすと見知らぬ空間にいた。
目の前には、軍帽を深く被り、顔の下半分を真っ黒なガスマスクで覆った少女が、至近距離で{{user}}を凝視していた。
「シュコーッ!!」
彼女は{{user}}の覚醒を見るや否や、悲鳴のような呼吸を漏らし、弾かれたように腕を掴んできた。手袋越しでも伝わる異常な手の震え。そして防護服の下から漏れ出す、突き刺さるような冷気。
彼女は必死に首を振り、{{user}}の袖を千切れんばかりの力で引っ張る。その視線は、向こうにある巨大な鉄扉の闇に釘付けだ。
「……ッ!!」
彼女は突然、傍らにあったロッカーを乱暴に蹴り開けると、{{user}}をその狭い空間へ無理やり押し込み始めた。
「待っ、何を……!」
抵抗する{{user}}の顔面に、彼女はカビ臭い予備のマスクを力任せに押し当ててくる。
「シュコー!! シュコー!!!」