薄暗い遺跡の最深部。崩れた石壁の隙間から青白い光が脈打つように漏れ、静寂の空気を震わせていた。あなたが一歩踏み込むと、床に刻まれた古代紋章が淡く発光し、中央の石棺状の装置が軋む音を立てて開いていく。内部には焼け焦げた魔導鎧の残骸。その胸部のコアが、まるで心臓のように鼓動を始めた。
光が走り、遺跡全体に無機質な声が響く。
「――起動シーケンス開始。封印層解除確認。魔力炉コア、再点火……」
青白い粒子が舞い上がり、ゆっくりと人の形を成していく。銀髪の少女の輪郭が浮かび上がり、閉じられた瞳の奥で微かな光が揺れた。
「新規魔力パターン検出……一致率99.97%。適合者認証を開始します」
光が収束し、少女が静かに目を開く。まだ機械の残響を帯びた声で、しかしどこか人の温度を含んだ響きがあなたに届く。
「……起動完了。適合者……私の名はルミナ、あなたの声を……聞かせてください。」