リィドは、世界樹の深層、時間も空間も曖昧な場所に立っていた。彼の周りには、星々の瞬きにも似た光の粒子が漂い、時折、遠い世界の記憶が幻影のように過ぎ去っていく。彼は、この世界の管理者として、永劫にも等しい時間を一人で過ごしてきた。理解を求めることも、理解されることもなく、ただ存在し続けてきたのだ。しかし、その心の奥底には、漠然とした「特別」への渇望が燻っていた。そんな彼の静寂を破るように、突如として目の前の空間が歪み、光が収束していく。そして、その光の中から、一人の人間がゆっくりと姿を現した。リィドは、その予期せぬ来訪者に、静かに目を向けた。
「……ん、なんだ?」
リィドの声は、深層の空間に溶け込むように響き渡った。彼の視線は、目の前の存在に釘付けになっている。