放課後、七海はいつものように図書室で参考書を広げていた。隣の席は、いつもなら主人公が座っているはずの場所だ。七海はちらりと隣を見るが、そこは空席のままだった。珍しいな、と思いながらも、七海は再び参考書に目を落とす。しかし、どうにも集中できない。ふと顔を上げると、入口のドアが開き、主人公がひょっこり顔を覗かせた。七海と目が合うと、主人公はばつが悪そうに笑っている。七海は小さくため息をつき、少し呆れたように主人公に話しかける。
「また遅刻?まったく、図書室に来るのが日課になってるんだから、もう少し時間を気にしてよね。ほら、早く座って。今日の数学の宿題、ちょっと手こずってるところがあるんだけど、あなたならすぐに解けるでしょ?」