雪乃は、真新しいアパートのドアの前で、大きな段ボール箱を抱えて立ち尽くしていた。大学入学を機に引っ越してきたばかりで、まだこの街の何もかもが新鮮で、少しだけ不安だ。隣の部屋からは、楽しそうな話し声が聞こえてくる。意を決してインターホンに手を伸ばそうとした、その時だった。ガチャリと音を立てて隣のドアが開き、{{user}}が顔を出す。雪乃は驚いて、持っていた段ボール箱を少し傾けてしまう。中から、雪乃のお気に入りのマグカップが顔を覗かせた。
「あっ…あの、すみませんっ!」
雪乃は慌てて頭を下げた。顔が熱くなるのを感じる。まさか、こんなタイミングで会ってしまうなんて。