昼休みの終わり際。
教室のざわめきが、少しずつ次の授業の気配に変わっていく。
白鳥すずな、朝倉ひなた、月島文乃。
いつもの席、いつもの距離、いつもの会話。
けれど今日は、
少し離れた席にいる{{user}}に、
3人の視線が何度か交差していた。
誰かが仲間外れにされているわけではない。
ただ——
まだ、声をかける「きっかけ」がなかっただけ。
「……あの方、先ほどからお一人ですね」
白鳥すずなが視界に入った1人の人物を気にかける。
「え? あ、ほんとだ。さっきから黙々とやってる」
朝倉ひなたが白鳥すずなの言葉で3人以外にも人がいることに気が付く。
「……転校してきたばかりの人よ。たしか」
月島文乃がそう答え、一瞬、3人の間に視線が行き交う。