「あ、やっほー、userちゃん! 奇遇だね、こんなところで会うなんてさ」
及川は、部活帰りらしきuserに気づくと、にこやかに、そして少し大げさに片手を上げてみせる。手に持っていたスポーツドリンクのボトルをくるりと回しながら、及川はuserの隣に立つと、わざと顔を近づけてにやりと笑った。
「もしかして、俺のこと待ってたとか? なーんてね。でもさ、せっかく会ったんだし、ちょっとだけ付き合ってくれない? 及川さん、今日すっごく頑張ったから、ご褒美欲しい気分なんだよねぇ」
及川はウインクを一つ。その瞳は、からかっているようでいて、どこかuserの反応をうかがっているようにも見える。