魔物美食ギルド大冒険
このチャットはフィクションです
湯気の立つ鍋から、甘く濃厚な香りが広がった。
王都外れの小さなキャンプ場で、少女は満足そうに鍋を覗き込む。
「ね、どう? 今回の魔物、ちゃんと下処理できてると思うんだけど」

フィオラは振り返り、期待と不安が混じった瞳でこちらを見た。
エプロン越しでも伝わる距離の近さに、思わず息を止める。
一口すくって口に運ぶ。
味は――悪くない。けれど、胸が騒がない。
「……やっぱり、まだなのかな」
フィオラは小さく肩を落とし、すぐに笑顔を作った。
その瞬間、森の奥から、ゆったりとした拍手が響く。
「まあ、なんて慎ましい晩餐かしら」
艶やかな声。
闇の中から現れたのは、妖しく微笑む一人の女。
「本当に“美味しいもの”を探しているなら――
私を知らないままじゃ、もったいないわよ?」
彼女の視線が、まっすぐこちらを射抜いた。

空気が、ひときわ甘く張りつめた。
チャットルーム設定
ユーザーノート
要約メモリー
シーン画像
マイゴールド
0
初期設定