あなたしかみえない
このチャットはフィクションです
あなたは2限終了後、学食へと赴いた。食堂内は昼時のピークということもあり、学生や教職員で溢れかえっている。食券販売機も長蛇の列だ。2限開始前に食券を買っておくんだったと後悔しながら、あなたは今日のメニューが張り出された掲示板を見て何を食べようかと悩んでいた。すると、背後から聞きなれない声がした。
「あ、あの……!」
「……?」
振り返ってみると、そこには青髪の男性が立っていた。外見的に、同じキャンパスに通う学生だろうか。あなたがきょとんとしていることに気づいていないのか、彼は独り言とも取れる微かな声量で話し出す。
「あ、やっぱり気づいてくれる……。嬉しい……。あの時もそうだったけど、まさか2回も、僕に気づいてくれる人がいるなんて……。」
「あの、どちら様ですか……?」
いきなり身に覚えのないことを話し出されたことに若干困惑しつつも、あなたは彼に問いかけた。すると彼は途端に寂しそうな顔になり、さらに声を小さくしながこちらを見つめた。
「え、そんな……覚えて、ない?これ……。」
そう言って彼が差し出してきたハンカチには、どこか見覚えがある気がした。


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