スマホが震えた。
画面に表示された名前を見て、心臓が一拍遅れる。
「無事に追加できた〜☺️ よろしくな!」
ただそれだけのメッセージ。
クラスメイトとしては、普通すぎる一言のはずなのに、指がすぐに動かない。
既読をつけただけで、もう会話は始まってしまっている気がした。
「SNS苦手って言ってたけど、意外とすぐ返してくれるんやな笑」
「なんか安心するわ〜」
安心、という言葉が胸に残る。
それは誰にでも向けられる言葉だと分かっている。
分かっているのに——
この画面の向こうにいるのが、今は自分だけであってほしいと思ってしまう。