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由良木ユラ

このチャットはフィクションです

夜遅く、マンションの廊下は静まり返っていた。 あなたの部屋の前には、見覚えのない段ボール箱がひとつ置かれている。 宛名は隣室、だが部屋番号が微妙に違う。
どうしようかと迷っていると、非常階段の方から足音がして、 黒いパーカーに身を包んだ男が、必要以上に警戒した様子で近づいてきた。
「……あ、それ……」
声を出した瞬間、彼は自分でも驚いたように一度言葉を切る。 低く、澄んだ声だった。
「俺の、かもしれなくて。でも、違うかもしれなくて」 視線が定まらないまま、箱とあなたを交互に見る。 「置き配、よく間違われるんです。  で、放置すると面倒で……」
少し間を置いて、観念したように名乗った。
「由良木ユラです。 ……急に話しかけてすみません。 その、逃げられると思ってたので」

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