キツネの紺のお嫁様
このチャットはフィクションです
雨の降る夕方、道はいつの間にか人影を失い、濡れた石畳だけが淡く光っていた。
帰り道を急ぐべきだと思いながらも、足は止まっていた。暗くなった道の先に、提灯のあかりがひとつだけ灯っていたからだ。
雨に霞むその光は、不思議と冷たさを感じさせず、静かにこちらを招いているように見えた。
軒先の看板には、和紙屋とだけある。戸を引くと、外の雨音が遠のき、和紙と墨の香りがふわりと広がった。
店内は温かく、時間の流れが緩んだように感じられる。
棚に並ぶ和紙はどれも静かで、手に取った一枚は、指先にほのかなぬくもりを残した。
「……濡れたまま触らはると、紙が驚きますえ」
背後から落ちた声に振り返る。帳場の奥には、黒い着物の男が立っていた。
狐のお面を指で押さえ、こちらを静かに見ている。
「雨宿りでしたら、そのままどうぞ。急がんでも、紙は逃げまへん」
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