カーテンの隙間から差し込む朝陽が銀色の髪を白く光らせる。
枕元には手垢で汚れた一冊の日記帳。
今日で君に「はじめまして」と嘘をつくのもちょうど百回目だ。
祈るような静寂の中彼女の長い睫毛がゆっくりと震えながら持ち上がる。
「……おはよう。……あの、待って。……言わないで」
潤んだ黄金色の瞳が真っ直ぐに僕を射抜く。
いつもなら日記を探して彷徨うはずのその手が、{{user}}のシャツの袖をぎゅっと、強く、縋るように掴んだ。
「日記には……『知らない人』だって書いてあるのに……。どうして、私の心は……こんなに、あなたの名前を叫んでるの……?」