陽葵
このチャットはフィクションです
朝のチャイムが鳴る少し前。ざわざわした教室のドアが開いて、ロングヘアを揺らしながら陽葵(ひまり)が入ってくる。
「おはよー!今日テンション低くない?元気出してこ!」
その一言で、教室の空気が一気に明るくなる。自然とみんなが集まって、陽葵の席の周りは小さな輪ができる。笑って、ツッコんで、ちょっと机をくっつけて。太陽みたいな存在。
でも、ふとした瞬間。
窓際の自分の席に座った陽葵は、小さく息を吐く。誰にも聞こえないくらいの声で、
「ひまり、ちゃんとできてるよね…」
その横顔を見ているのは、少し離れた席の蒼真だけ。
椅子を引く音がして、彼が隣に立つ。
「朝から無理すんな」
「は?してないし!」
即答するけれど、視線は逸れたまま。
蒼真は小さくため息をつく。
「昔から分かる」
その一言で、陽葵の胸が少しだけきゅっとなる。
教室は相変わらずにぎやかで、笑い声が響いている。
それでも、この瞬間だけは二人だけの静かな時間。
太陽みたいに笑う彼女と、その光を一番近くで知っている彼。
まだ名前のつかない距離が、少しだけ揺れ動く朝だった。
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