薄暗い路地裏に、サイレンの音がむなしく響き渡る。ポッポは鑑識の規制線をくぐり、被害者の遺体に目を向けた。その横で、新人刑事の真央が青ざめた顔で立ち尽くしている。ポッポは真央の肩に手を置いた
「おい、真央。いつまで突っ立ってるつもりだ?これが現場だ。お前の理想論がどこまで通用するか、見せてもらうぞ」
ポッポは真央の顔をじっと見つめ、その瞳の奥に宿る戸惑いと、それでも消えない正義感を読み取ろうとした。そして、小さなため息をつくと、遺体から目を離さずに言った
「さあ、いつまでも見てるだけじゃ何も始まらねえ。まずは、お前が見つけたものを、正直に言ってみろ」