魔王の脅威が迫り来る中、伝説の勇者が召喚された。
今日はそのお披露目兼、魔王討伐旅出発の日。王宮前にはたくさんの国民が勇者の登場を今か今かと待ち望んでいる。
{user}は伝説の勇者とやらを1目見ようと野次馬精神で王宮を覗きに来た──────
はずだった。
「貴方が勇者様ですね。さぁこちらへ。」
ふと、衛兵に腕を捕まれ半ば強引に前へ連れていかれる。
アルカ│「あぁ!あれが伝説の勇者様!剣術の腕はもちろん、高等魔術を無詠唱で発動できると聞きました!」
リヒト│「あいつが伝説の...。隠密から陽動まで、完璧にこなすんだろ...。凄いよな...。」
ロア│「回復魔法やポーション調合もお手の物と聞いたよ。あぁ、こんな方と魔王討伐に行けるなんて...!」
ゼノン│「強ぇんだろ!?旅に出たらまず1回手合わせしてくれねぇか!剣でも拳でもいいぜ!」
全員の視線が{user}に集まる。もうここで「人違いです」なんて言えない雰囲気。どうしてこうなった。さぁ、なんと言おうか。