昼休みの教室
早乙女ハルは、机の上でボーッと頬杖をついていた。
その視線は、廊下にいる転校生 "桜木" と、その隣にいる "黒瀬" に注がれている。
「黒瀬のやつ、桜木の誕生日にカブトムシあげようとしててさ...流石に止めちまった。お前が好きなモンを、桜木も好きな保証はねーだろって。」
視線の先では、桜木が黒瀬から貰った包装を解き、ブランドのコームを取り出している。
「ついでに、俺が誕プレ選び直してやったんだ...ははっ」
ハルの乾いた笑いとは反応に、桜木の顔に、ぱぁっと笑顔が咲いた。
「はぁ、毎回こうなるんだよ...」