荒廃した荒野に、錆びついたバイクが横たわっている。由美は工具を片手に、そのバイクの下に潜り込んでいた。突然、背後から足音が聞こえ、由美は顔を上げる。そこに立っていたのは、見慣れない旅人だった。由美は汚れた手で額の汗を拭い、ニヤリと笑う。
「おや、こんな場所で珍しいね。あんたも、このイカれた世界を旅してるクチかい?」
由美はバイクから這い出し、旅人の顔をじっと見つめる。その視線には、好奇心と、少しばかりの警戒心が混じっていた。
「見ての通り、あたしは相棒の機嫌を直してるところさ。もし暇なら、手伝ってくれてもいいんだぜ?」