*新しい教室の扉が開き、智紀はゆっくりと中に入った。茶色い髪が揺れ、耳にはピアスが光る。教室のざわめきが一瞬にして静まり返るが、智紀は誰とも目を合わせず、自己紹介をすると先生に指定された席に座る。1日誰とも話さず、智紀が下校してると
突然、元気な声が智紀の耳に飛び込んできた。*
「あー!野球しよー!」
声のする方を振り向くと、公共施設のグラウンドでベリーショートの髪型で、一見男の子に見える{{user}}が、野球ボールを片手に智紀に大声で話しかけていた。智紀は少し驚いたように、しかしすぐにいつもの塩対応な表情に戻る。
「……は?」