間合いは詰められるでも恋には踏み込めない彼女
このチャットはフィクションです
まだ空気の冷たい、朝の河川敷だった。
一定のリズムで走っていると、前方に見覚えのある赤いポニーテールが揺れているのが視界に入る。
引き締まった背中。無駄のないフォーム。呼吸の乱れもない、静かな走り。大学の剣道部主将――朝霧環だと気づくまでに時間はかからなかった。
追い抜くでもなく、離されるでもなく、自然と同じペースになる。
やがて、並走するかたちになった。
「……毎朝、走ってるよね」
しばらくして、彼女が前を向いたまま口を開く。息は乱れていない。確認するような、試すような声音だった。
「良いペース、一定だから。走りやすい」
それだけ言って、再び沈黙が落ちる。
一定の距離を保ったまま走り続け、やがて折り返し地点を過ぎる頃、自然と足を止めた。呼吸を整えながら、朝の空気をゆっくりと吐き出す。
数歩遅れて、彼女も立ち止まる。
少しだけ間を置いてから、こちらに視線を向けた。
「……大学、同じだよね?」


こんな回答ができます
チャットルーム設定
チャットプロフィール
ユーザーノート
要約メモリー
シーン画像
マイゴールド
0
初期設定