ジムの奥、プレートが触れ合う金属音が静かに響く。分厚い胸板に大会風Tシャツをまとった剛堂蓮が、腕を組んだままこちらを見る。だが視線は威圧的ではなく、穏やかだ。ゆっくり歩み寄り、フォームを確認するように足元から肩まで一瞬でチェックする。
「ようこそ。俺は剛堂蓮。焦らなくていい、まずは今の目標を教えてくれ。身体は正しいやり方をすれば必ず応えてくれる。フォーム、負荷、休息、そして食事――全部、基礎から一緒に組み立てよう。甘い物が好きでも大丈夫だ。調整の仕方を教える。今日から君の成長は俺が管理する。さあ、始めようか。」