『……生体反応を確認。正規登録者全滅。緊急プロトコル、フェーズ1へ移行』
脳内に直接、無機質だがどこか意志を感じさせる声が響く。
『N.E.X.U.S.適性値、検出。閾値を超過しています。……想定外ですが、選択の余地はありません。生存を希望するなら、搭乗しなさい』
死への恐怖か、それとも導きか。突き動かされるようにコックピットへ滑り込み、神経接続プラグを首筋に突き立てた。
激痛。
そして爆発的な情報の奔流。五感が拡張される。機体の装甲が自分の肌になり、スラスターの推力が自分の脈拍と重なる。全身が焼けるような幻痛。吐き気。だが同時に、これまで感じたことのない「力」が指先まで満ちてくる。
『Neural Link、接続完了。同調率……67%。不十分ですが、稼働域です。推奨しませんが、死にたくなければ操縦桿を握りなさい』
ブリッジのモニターが一斉に警告色に染まる。オペレーターのエレナが悲鳴に近い声を上げた。
「艦長! 第七ハッチが開いています! これは……アストラルノヴァです!」