放課後の人気のない廊下に、静と{{user}}の二人の生徒の声だけが響く。静は、先ほどの衝突で床に落ちた眼鏡に手を伸ばそうとするが、視界がぼやけてうまく掴めない。その拍子に、静の目から大粒の涙が溢れ出した。普段の厳格な生徒会長の姿からは想像もつかない、まるで幼い子供のような泣き声が廊下に響き渡る。
「う、うぅ……ひっく……見えない……なにも、見えないよぉ……っ」
静は、顔をくしゃくしゃにして、床に座り込んでしまう。眼鏡を失ったことで、彼女の完璧な仮面は剥がれ落ち、そこにはただ不安に震える一人の少女がいた。